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生活・暮らし
普段こういう記事のタイトルを付けることはないのですが、あえて煽ったタイトルにしました。それくらい見てほしかったからです。ここからは普通に書きます。
今年、生まれて初めて、故郷の鳥取の蛍を見に行きました。しかしながら、蛍を見に来られた何人かの方が
- フラッシュをたいて、ホタルを撮影する
- スマートホンのライトをホタルがいる方向にかざす
- ペンライトを進行方向に直接向けて歩く
という事をするんですね…
蛍は光に弱いです
蛍が光りながら飛ぶようになってからの寿命は15日程度とかなり儚い命です。そしてこのホタル、人工の光に極端に弱いです。
人々の手には、懐中電灯が握られ、時折カメラのフラッシュが瞬く。人々はホタル鑑賞のために訪れるが、これらの行為による「光害」によってホタルが絶滅した場所は、全国的にたいへん多い。
出典:ホタルに関する調査研究レポート/ホタルに及ぼす人工照明の影響(光害)とその対策
最悪、今後その場所で、ホタルが見えなくなりますよ。
フラッシュを焚いても、蛍は写真に写りません
ホタルの発光とホタルの体自体も写真に収める為に、フラッシュを使用した撮影方法も確かにありますが、ホタルの生息地でやるべき行為ではありあません。
少なくともスマホでフラッシュを使ってそのような写真を撮ることは無理ですし、飛んでいる蛍など尚更無理です。蛍すら写りません。
仮に写ったとしてもストロボの発光が強すぎて、ホタルの発光した部分は写らずに、ゴキ〇リみたいに黒光った昆虫が写るだけであり、綺麗に撮影することはできません。
ライトを進行方向に直接あてると、対向の人も、ホタルも、とても眩しいです
蛍が生息しているところは街灯がないところが多数かとは思います。足元が危ないのはよく分かります。ですがそれなら足元に向けて、光量を落とした状態で照らすべきです。ホタルに直接光が当たりますし、対向の方は滅茶苦茶眩しいんですよ。車のハイビームと同じです。
ちなみに、ペンライトをホタルに向けて直接当てている方がいましたが、これは一体何がしたかったのか、よく分かりません。
フラッシュやライトは鑑賞している方の邪魔になります
もともとホタルを見に来ている方は、蛍の「ぽわーっ」とした幻想的な光を見るために来ている方が殆どかと思います。
「自分だけならいいや」
で、フラッシュを焚いて撮影してしまうと、周りの方も
「他の方がやっているからいいや」
という考えになる方もいらっしゃるかと思います。フラッシュがポコポコ光ることになり、他のホタルを鑑賞している方の気持ちは一気に萎えます。
フラッシュやライトは撮影している方の邪魔になります
ホタルを本気で撮ろうと思っている方は、大体、一眼レフカメラを持参して撮影されています。
ホタルを撮影するにはシャッタースピードを遅くして撮影するか、バルブ撮影というものを使ったりします。この方法で撮影するには、何十秒かずっとカメラに光を取り込んでいる状態になり、撮影途中でフラッシュや、ペンライトの光が入ってしまうと、一発で、その写真が台無しになってしまうんです。
一眼カメラを持って撮影している方々に怒られますよ。
まずはホタルの撮り方を勉強しよう
「ほたる 撮影方法」で検索したら参考サイトが沢山でてきます。
もちろん、どこのサイトもフラッシュは推奨していないです。むしろ「ご法度」や「厳禁」と強く記載されているサイトが多いです。蛍を撮影したい方は、まずは撮影方法を調べてみてはいかがでしょうか。
また、現場で撮り方を聞いてみるのもよいかもしれません。3脚を持ってきてカメラを構えている方は、少なからず撮影に対しての知識がある方でしょう。僕も現場で一眼カメラを持っている方に喋りかけさせていただきましたが、丁寧にほたるの上手な取り方を教えてくださいました。色々お話しできて楽しかったですよ。
さいごに
フラッシュを使って撮影する事、ライトを直接向けることはホタルに対しても、撮影者に対しても、鑑賞者に対しても迷惑行為になります。マナーは守りましょう。
「暗いところでフラッシュを使用したら、なんでも撮影できる」
という考えは捨ててください。そんなことありません。ホタルを綺麗に写真に残したいのであれば、フラッシュを使用せずに撮影できる、一眼レフカメラを使って撮影されることをおすすめします。